屋久島旅行で一番印象に残った出来事は何だっただろう。
白谷雲水峡の苔むした森?太鼓岩から見た絶景?
もちろんそれらも素晴らしかったのですが、鮮明に覚えているのは屋久島へ向かう飛行機のことです。
人生で初めて「条件付き運航」という言葉を聞き、人生で初めて着陸後に飛行機の中で拍手をしました。
今回はそんな屋久島到着までの出来事を振り返ります。
鹿児島空港で聞いたことのないアナウンス
2018年4月。
私は羽田空港から鹿児島空港を経由して屋久島へ向かう予定でした。
朝の便で鹿児島空港へ到着し、屋久島行きの飛行機を待っていましたが、何となく搭乗案内が遅い気がします。
しばらくするとアナウンスが流れました。
「本日の屋久島行きの便は条件付き運航となります」
条件付き運航?
初めて聞く言葉でした。
条件付き運航って何?
説明によると、飛行機は出発するけれど、屋久島へ着陸できるかどうかは現地の天候次第とのこと。
もし着陸できなければ、鹿児島空港へ引き返します。
後から調べてみると、条件付き運航や欠航が決まった場合は、一般的にキャンセル料なしで払い戻しや変更ができるようです。
ただ、条件付き運航の便に搭乗することを選んだ場合は話が別です。
「飛ぶけれど着く保証はない」
実は後から調べてみると、屋久島行きの交通機関は条件付き運航になることが珍しくないようです。
屋久島は山がちな地形のため、飛行機は風や視界の影響を受けやすく、高速船も波の影響を受けやすいとのこと。
そのため天候次第で引き返したり欠航になったりする「条件付き運航」が比較的多いそうです。
特に台風シーズンは影響を受けやすいため、旅程にはある程度余裕を持たせておくと安心かもしれません。
乗るか、やめるか
ここで少し悩みました。
この便をキャンセルするか、それとも乗るか。
もしキャンセルするか、引き返したらどうなるんだろう。
高速船で向かう?別の便を探す?
最適解はわかりません。
ただ、この便に乗れなければ、その日の予定は大きく崩れてしまいます。
同行者とも相談した結果、私たちは条件付き運航の便に乗ることにしました。
機内は静かだった
屋久島行きの飛行機は小型のプロペラ機でした。
席数はそれほど多くありませんが、ほぼ埋まっていた記憶があります。
きっと他の乗客も同じように、「乗る」と決めたのでしょう。
飛行機は無事に離陸しました。
窓の外の景色を眺めながら、「なんだかんだ飛ぶんだから、案外大丈夫かもしれないな」と軽く考えていました。
しばらくして、屋久島が近づいているはずですが、なかなか着陸しません。
上空を旋回しているようでした。
しかも結構揺れます。
天候の影響なのか、小型機だからなのかは分かりません。
普段乗る飛行機よりも揺れが大きく感じました。
そのうち、飛行機にシェイクされて、私も同行者も少し気分が悪くなってきます。
機内を見回しても、誰も話していません。
静かな機内。
続く揺れ。
そして終わりの見えない旋回。
「まさか、散々シェイクされて、鹿児島空港に戻る結末もあるのか?」
そんなことを考えていました。
着陸した瞬間に拍手が起きた
どれくらい時間が経ったのかは覚えていません。
体感ではかなり長く感じました。
そしてついに飛行機が降下を始めます。
そのまま無事に着陸。
すると機内のあちこちから拍手が起こりました。
私も思わず拍手していました。
乗客全員が同じ気持ちだったのだと思います。
「着いて良かった!」
機内にいた全員がそう思ったはずです。
今まで何度も飛行機に乗りましたが、着陸後に自然と拍手が起こったのは後にも先にもこの一度だけです。
👇️無事に屋久島空港に着きました

屋久島旅行のスタートとして忘れられない思い出
結果的に飛行機は無事到着し、その後は大川の滝や千尋滝を巡り、翌日は白谷雲水峡を楽しむことができました。
でも旅行が終わった今でも、忘れられないあの着陸。
条件付き運航という言葉を初めて知った日。
静まり返った機内。
そして着陸した瞬間の拍手。
屋久島の自然も素晴らしかったですが、旅の始まりからこんな経験をするとは思っていませんでした。
振り返ると、自然条件に左右される屋久島らしい旅の始まりだったような気がします。

とっかりのひとこと🦭
飛行機が屋久島空港に到着した時はホントに嬉しかったしホッとしたな。



